「HIV感染者就労のための協働シンポジウム」第1回委員会 メモ

2007.8.21

日時:平成18年5月26日
会場:弁護士会館505号室

■保険制度の利用への不安
HIV感染者は、病名がばれるのではないか、という不安を常に抱いている。たとえば、保険制度の利用するにも、そこから知られてしまうのではないかと不安がある。そこで、具体的にどの部署を通って、何人の人が関わるのかということを明らかにすることで、不安を取り除いてあげることが必要かもしれない、という意見があった。ただ、きちんとした会社では病名が知られることはない。

■障害者手帳
HIV感染者は「免疫機能障害」で障害者手帳を取得できるが、それを利用せずに就職している人が多いようだ。

■通院
多くのHIV感染者は月1回外来受診のハードルを高く感じている。そこで月1回の受診を話題にせず、休みが取りやすい職場を希望している人が多い。こうした要望にこたえるために、シフト制の仕事、事務職でもサービス業的な仕事など、雇用形態の情報を流し、感染者に選択の機会を増やしてあげることも必要。

■治療後の復職
治療でいったん休職し、その後の復職が難しい。特に男性にその傾向が強い。女性はすぐに仕事を見つけ、就職できる。これまで築いてきた仕事の実績や人間関係での「貯金」があれば、長期入院しても復職は問題ない。人間性の問題でもある。

■今後について
15~34才の若い患者が対象なので、WEBを通じて体験できるものを提案したい。また、会場のブースで人材紹介会社の適職診断や面談を受けたり、障害者手帳の利用法の紹介もしたい。
シンポジウムの日時、会場、パネリストを決定し、報告書作成、全国4カ所での報告会開催、そして最終的にガイドラインの改訂へとつなげていく。

 

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